二〇〇〇年秋から二〇〇三年五月まで、小さなレストランISSANはウンター・デン・リンデンのアドロン・ホテル真向かいに位置した。ここでタイ料理と寿司はベルリンの政治・社会の中心に居場所を見つけた。寿司の評判は高く、日本大使館が公式客をここに案内することもたびたびあった。二〇〇一年にはマオタイの料理人たちがアドロン・ホテルと共同で、ベルリンで初めて開催された大規模なASEAN会議の祝賀晩餐会を手がけた。
こうしてタイ料理はふさわしい場所を得た。ブランデンブルク門前のウンター・デン・リンデンで、そこでは本来ヨーロッパの偉大な国際料理だけが代表されていたその場所に、唯一のアジア料理レストランとして。








